厳しい減量とトレーニングに臨むＲａｉｎ

　歌手で俳優のＲａｉｎ（ピ）が、ドイツで映画主演作「忍者暗殺者（原題）」の撮影に向け奮闘している。
　同作品はウォシャウスキー兄弟と「マトリックス」シリーズなどで知られるジョエル・シルバーが制作、ジェームズ・マクティーグが監督を務め、Ｒａｉｎは忍者を攻撃する暗殺者を演じる。撮影期間は５月から７月までで、現在はアクションシーンをこなすためのトレーニング段階となっており、Ｒａｉｎは先月７日に出国、ワーナーブラザーズと制作チームの管理下で厳しい体力作りを進めている。２月に韓国で記者会見した際には体重を10キログラムも落としており驚かせたが、そこからさらに３～４キログラム絞り込み、引き締まった筋肉質の体に生まれ変りつつある。

　ドイツでのＲａｉｎの主食は鶏のささみ、サツマイモ、野菜と、脂肪を減らし筋肉をつける基本メニューとなっている。意志が強いことで知られるＲａｉｎだが、これにはやや辛いものがあるようだ。所属事務所の関係者は「Ｒａｉｎはお菓子なども好きだが、毎日このメニューでとても辛そうだ。電話をかけてきては、何が食べたいという話もしている」と近況を伝えている。

　毎日の起床時間は午前６時。１時間ほど準備運動をし、午前８時から午後５～６時までトレーニングを受ける。学生時代のように決められた授業を受けており、まるで学校に通っている気分だという。その効果は現れており、スタッフらも「顔の肉が落ちたのは悩みだが、体はこれまで見たなかで最高だ」と口をそろえる。ドイツでは当初ホテルに住んでいたが、最近は家を借りている。所属事務所の海外事業チームのスタッフがともに住んでおり、２人はできるだけ英語で会話するようにしている。Ｒａｉｎはハリウッドのスタッフと過ごした経験から、英語の日常会話は身についている。

　Ｒａｉｎは20日に１カ月半ぶりに帰国する予定だ。５月８日に世界同時公開されるハリウッドデビュー作「スピードレーサー」のプロモーションのためで、21日に国内メディアとのインタビューをこなし、22日には香港に向かう。その後はロサンゼルス、ロンドン、ベルリンと回りプロモーションを展開していく。日本では７月の公開が予定されており、６月に開かれる現地試写会に出席する計画だ。

　「忍者暗殺者」の撮影後は、８月の北京オリンピックを狙ったサムスンの携帯電話の広告モデルとしてスケジュールをこなしていく。10月には２年ぶりとなる５枚目のアルバムをリリースする予定だ。