韓国人観光客13人を含む22人を乗せたカンボジアPMT航空所属の旅客機が墜落したカムポート州ボコール山の密林傾斜面。 現場へ行った医療陣と韓国大使館関係者らの話によると、27日午前、ここには乗客の靴やカメラなど血がついた所持品があちこちに散乱していたという。 飛行機が衝突した山の頂上付近の一部は崩れている。 飛行機の翼の破片は四方に散らばっていた。 乗客と乗務員の遺体は機体内部で重なり合っている。 22人のうち1人だけが機体の外にはじき出されていた。
カンボジアのカナリド公報長官はこの日、「捜索チームが墜落機の搭乗者全員が死亡しているのを確認した」と発表した。 26日プノンペンに到着した搭乗者の家族ら18人は最後の期待を失った瞬間、泣き崩れた。
捜索作業現場でカンボジアのフン・セン首相は「飛行機が暴雨の中を飛行し、着陸のために高度を下げたところボコール山に衝突したとみられる」と述べた。 他の航空専門家らも「技術的な原因よりも気象の悪化が事故の原因である可能性が高い」と話している。
カンボジア当局はロシア側にブラックボックスの分析を依頼するという。 前日プノンペンに到着したオ・カプリョル外交通商部在外同胞大使は「シアヌークビル空港の管制塔が25日、旅客機が失踪する直前‘高度があまりにも低い’と事故機に警告したが、操縦士は‘ここの地形は私がよく知っている’と応答したことが確認された」と明らかにした。 このため、今回の事故は操縦士の過失で発生した可能性が高まっている。
外交通商部の当局者は「事故機の胴体から見て爆発はなかったと判断される」とし「遺体はヘリコプターで首都プノンペンに移される」と述べた。 犠牲者の遺体は腐敗を防止するためアルミニウム製の棺に入れられ、プノンペンのカンボジア・ロシア・フレンドシップ国立病院に到着した。 ソウルから派遣された国立科学捜査研究所チームはここで近く身元確認作業を行う予定だ。 カンボジア韓国大使館の関係者は「現在遺族18人がプノンペンにいるので身元確認は速かに行われるだろう」と話した。 合同焼香所は韓国大使館または病院に設置することにした。
これに先立ちカンボジア捜索チームは大型ヘリコプター4機、首相室所属特別ヘリコプター2機など計9機のヘリコプターと2000人の軍警を投入し、捜索作戦を行った。 タイ駐屯米軍はP−3C(潜水艦哨戒機)を投入し、捜索作業を支援した。
プノンペン・カムポート=カン・キホン記者
ソウル=朴素ヨン(パク・ソヨン)記者
ユ・チョルジョン記者