【コラム】大韓民国は「江大国」だ(1)

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韓国は川の多い「江大国」だ。幅1キロに達する漢江(ハンガン)は、世界中どこの都市に行っても簡単には見られないソウルの自慢だ。漢江のほかにも全国各地に洛東江(ナクトンガン)・錦河(クムガン)・蟾津江(ソンジンカン)・栄山江(ヨンサンガン)といった川が街を横切っている。韓国の河川や小川を合わせた面積だけで何とソウルの7倍に及ぶほど私たちは「江」富豪だ。だからだろうか。韓国の川を見た外国人は、その広さと豊富な水量に驚き、小さな国になぜこれほど大きな河がたくさんあるのかと感心する。だがすぐに彼らは首をかしげる。これほど素晴らしくて美しい川が多いのに、なぜ眺めるばかりなのかと。

韓国の川は、ほとんどが観賞用だ。せいぜい遊覧船ぐらいが行き来して、何人かがボートや水上スキーに乗っている程度だ。韓国の川の付加価値は非常に低い。理由は簡単だ。まだちゃんとした川ビジネスが発達できていないからだ。

川を活用したビジネスの核心は、まさに「水上レジャースポーツ」だ。毎夏、英国ロンドンのテムズ川には177年の伝統を持つレガッタの大会を見に数多くの人々が集まる。ケンブリッジ大学とオックスフォード大学の親善試合から始まったこの競技は、今やヘリコプターから現場中継をするほど人気が高いという。テムズ川は幅が200メートルで漢江と比べてものにならないほど小さい。テムズ川でも数百年にわたって行ってきたレガッタレースをなぜ漢江でやってみようとしないのか。

そしてこのような水上レジャースポーツは乗って楽しむばかりではない。たとえばヨットだけにしても、乗る人が多くなればヨット製作から販売、維持・保守そして各種用品などヨットも関する製造業が共に成長する。またヨットを停泊して管理する業務から教育、ケータリングのように関連したサービス産業も発達することになる。

また韓国の川は、とても良い観光資源になりうる。もし川の上に美しいヨットが漂っていれば、それ自体が素敵な観光資源になるのではないか。川辺に砂浜を作ればどうだろうか。パリのセーヌ川は、川幅が100メートルを少し超えるぐらいの小さな川で韓国の支流程度だ。ところが夏になればセーヌ川周辺に砂を敷いて人工ビーチ「パリ・プラージュ」を作る。夏のバカンスで遠くに行けないフランス人が川辺で休暇を過ごせるようにするためだ。米国でも湖周辺の砂浜で簡単に水遊びができる。韓国の川の周辺にも人工浜辺を作れば、あえて遠くの海辺を探さなくても楽しい時間を過ごすことができないだろうか。海よりも川が穏やかだから、もっと安全に遊ぶ事もできる。

漢江を横切るケーブルカーを設置したらどうだろうか。麗水(ヨス)の紫山(チャサン)公園と突山島(トルサンド)を行き来する海上ケーブルカーは、開通6カ月で利用客が100万人を超えるほど人気が高い。自動車で簡単に橋を渡れるが、あえてケーブルカーに乗る理由は簡単だ。水上を通過するスリル感あふれる面白味、そして地上からは見られない美しい全景のためだ。川にケーブルカーができれば、誰でも行ってみたい観光コースになるだろう。

川を活用しようと主張すれば、ひょっとしてこれで川の水が汚染されはしないかと心配し、このままにしておくべきだと主張する人もいるかもしれない。だが今まで何もしていない川が今、果たして手をひたしたいほどきれいだと言えるだろうか。むしろ川を積極的に利用する人々が少ないので汚染に無関心なのではないだろうか。川を利用する人々が多いほど、むしろ「環境の番人」になる。海雲台(ヘウンデ)の汚染に人々が敏感なのは、海雲台を利用する人がきれいな海で泳ぐことを望むからだ。登山客がゴミを拾うのも、彼らがきれいな山を望むためだ。水上レジャースポーツの利用者が多くなれば、川の汚染にもっと敏感になって市民の自発的な環境運動が活発になる可能性がある。当然、川を管理する当局もはるかに厳しくしっかりと管理するほかはない。

もうこれ以上、韓国の川を放置するのをやめよう。川の価値をしっかり表わすための多様なアイデアを探してみよう。私たちは「江大国」ではないか。

イ・スンチョル全国経済人連合会副会長
COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2015年08月25日 11:20
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