韓国イケアの成長、他国より速い…２号店はソウル高徳が有力

スウェーデンの「家具恐竜」イケアが韓国上陸７カ月を迎えた。昨年１２月１８日に京畿道光明（キョンギド・クァンミョン）に韓国１号店をオープンしたイケアは、サッカー場１８個分の巨大な売り場（１３万１５５０平方メートル）から国内家具会社との共生、外国より価格が高いという批判などで絶えず注目されてきた。

２４日午後、イケア光明店でアンドレ・シュミットガル・イケアコリア代表（４６）に会った。シュミットガル代表の顔は自信とプライドに満ちていた。期待以上の成績のおかげだ。

シュミットガル代表は「昨年の実績がないため正確な比較はできないが、似た条件の他国の店舗に比べ２けた（ｄｏｕｂｌｅ－ｄｉｇｉｔ）成長している」と語った。

長期化する不況とＭＥＲＳ（中東呼吸器症候群）の余波で国内流通業界が苦戦している点を勘案すると、注目を引く実績だ。イケアが韓国事業の実績について言及したのは３月の累積訪問客数（２２０万人）発表以来。

現在進行中の夏のセールについてもシュミットガル代表「非常にうまくいっている（ａｂｓｏｌｕｔｅｌｙ　ｇｏｅｓ　ｗｅｌｌ）」と述べた。イケアの内部原則上、具体的な数値は公開してはいないが、韓国進出はひとまず成功したということだ。シュミットガル代表は「光明店はスウェーデンのストックホルム店に次いで世界で２番目に大きい売り場で、約８６００種類の製品を扱っている」とし「若年層を中心にＤＩＹ（消費者直接製作）家具やイケア式ショッピングに急速に慣れている」と述べた。これとともに「当初は展示会観覧のように列をつくって売り場を見ていた韓国消費者も、今は自由に売り場を歩き回り、望む物を試して購入していく」と伝えた。

韓国での事業は拡張していく計画だ。イケアコリアのパトリック・シュルフ・プロジェクトマネジャーは２０２０年までに韓国でイケア５店舗をオープンすると発表した。イケア２号店はソウル江東区高徳（カンドング・コドク）商業業務複合団地が有力だ。

シュミットガル代表は「敷地の規模と地域商圏との協力、市場調査などを完全に終えた後、韓国で店舗を増やしていく」とし「政府との調整も順調になりつつある」と明らかにした。

課題は依然として残っている。特に韓国の会社との協力問題だ。イケア光明店だけでも欧州や中国など１万２０００社から製品の供給を受けているが、韓国の会社はＬＥＤ（発光ダイオード）電球を生産する１社だけだ。

シュミットガル代表は「通常は信頼に基づいて長期契約を結ぶが、基本的には絶えず競争する体制」とし「今後、優秀な韓国供給会社を積極的に発掘していく」と話した。

品質と価格については、「すべての製品がデザイン・機能・品質・環境・価格の５大要素を満たす」とし「最も合理的な価格で最も良い品質の製品を提供するというのが我々の原則」と強調した。価格が高いという批判に対し、シュミットガル代表は「一国に数十カ所の売り場がある外国と１カ所の売り場しかない韓国の価格を単純比較するのは無理がある」と話した。

シュミットガル代表は「本社と協議して韓国でも公式オンラインショッピングモールを運営する計画」と述べた。ただ、イケアの核心であるデザインセンターや研究開発（Ｒ＆Ｄ）センターについては「当分は韓国に設立計画はない」と明らかにした。