＜サッカー＞平均年齢２４．３歳… 若手を試す韓国代表監督

平均年齢２４．３歳、平均Ａマッチ出場６．９６試合、１９９０年以降生まれの選手１８人。来月２日に中国武漢で開幕する東アジアカップを控え、サッカー韓国代表チームのシュティーリケ監督（６１）が構成した最終メンバーだ。ＦＷ金信旭（キム・シンウク、２７、蔚山）をはじめ、シュティーリケ監督が初めて抜擢した選手が５人も含まれている。メンバー全員が２０代の選手という点も注目される。「中国・日本・北朝鮮など難しい相手と対戦するには力不足」という一部の懸念に対し、シュティーリケ監督は「若い選手を点検するというリスク要因を負いながら好成績を出す。結果に対する責任は私が取る」と自信を表した。

シュティーリケ監督が２０日、ソウル新門路サッカー会館で発表した東アジアカップのエントリー２３人のキーワードは「実験」と「一貫性」だ。３年後の２０１８ロシアワールドカップ（Ｗ杯）本大会を控え、２０代前半の若手選手を積極的に起用するものの、監督自身が追求する戦術的な特徴（パスとチーム全体の守備）に適した選手に対象を限定した。このためシュティーリケ監督はＫリーグはもちろん、ＦＡカップと光州（クァンジュ）ユニバーシアードまで観戦し、「土の中の真珠」を探した。

シュティーリケ監督は１０日に発表した東アジアカップ予備エントリー５０人から、李東国（イ・ドングク、３６、全北）、朴主永（パク・ジュヨン、３０、ソウル）、廉基勲（ヨム・ギフン、３２、水原）らベテラン選手をすべて外した。最終メンバーにはＭＦの権昶勲（クォン・チャンフン、２１、水原）、イ・チャンドン（２２、光州）、ＧＫの具聖潤（ク・ソンユン、２１、コンサドーレ札幌）など、来年のリオデジャネイロオリンピック（五輪）に出場するＵ－２２（２２歳以下）代表の核心メンバーを入れた。シュティーリケ監督は「ベテランはあえて外した。今大会でなければ若い選手と新しい顔にチャンスを与えるのが難しいと判断したため」と述べた。

１９６センチの長身ＦＷ金信旭はＦＷの実験の核心カードだ。「チャンスを作る過程に比べてフィニッシュが良くないのが韓国サッカーの慢性病」と話すシュティーリケ監督は、金信旭に守備に積極的に加わりながらも得点チャンスを逃さないストライカーの役割を期待している。

「昨年の仁川（インチョン）アジア競技大会から金信旭を見てきた」というシュティーリケ監督は「体力が良くなり、Ｋリーグクラシックで８得点した決定力を高く評価した」と述べた。金信旭は「昨年のブラジルワールドカップ（Ｗ杯）本大会以来１年ぶりに代表チームに選ばれて光栄」とし「代表チームのチーム員、ＦＷとして自分の役割を考えたい」と語った。サイドバックデュオの丁東浩（チョン・ドンホ、２５）と任倉佑（イム・チャンウ、２３、ともに蔚山）を初めて抜てきしたのも、活発な攻撃能力とともに金信旭との協力プレーを念頭に置いたものだ。

シュティーリケ監督は東アジアカップの重みを認識しているという点も明らかにした。韓国は８月２日に中国戦、５日に日本戦、９日に北朝鮮戦を行う。すべて厳しい試合だ。特に日本代表のハリルホジッチ監督（６３）はブラジルＷ杯でアルジェリア代表の指揮し、韓国を惨敗（２－４）させた。シュティーリケ監督は「サッカーでは過去に対するリベンジを意識して試合の準備をし、自分のカラーを失うケースが多い」とし「可能な最善の準備をする」と約束した。韓国代表は２７日に坡州（パジュ）代表チームトレーニングセンターに集まり、３１日に武漢入りする。

２０１５東アジアカップ韓国代表メンバー（２３人）

ＧＫ＝金鎮鉉（キム・ジンヒョン、２８、セレッソ大阪）、金承奎（キム・スンギュ、２５、蔚山）、具聖潤（ク・ソンユン、２１、コンサドーレ札幌）

ＤＦ＝金基熙（キム・ギヒ、２６）、李周勇（イ・ジュヨン、２３、以上・全北）、金敏赫（キム・ミンヒョク、２３、サガン鳥栖）、金英権（キム・ヨングォン、２５、広州恒大）、金周栄（キム・ジュヨン、２７、上海申花）、丁東浩（チョン・ドンホ、２５）、任倉佑（イム・チャンウ、２３、以上・蔚山）、洪チョル（ホン・チョル、２５、水原）

ＭＦ＝李在成（イ・ジェソン、２３、全北）、張賢秀（チャン・ヒョンス、２４、広州富力）、鄭又栄（チョン・ウヨン、２６、ヴィッセル神戸）、イ・チャンドン（２２、光州）、権昶勲（クォン・チャンフン、２１、水原）、李勇載（イ・ヨンジェ、２４、Ｖファーレン長崎）、李鐘浩（イ・ジョンホ、２３、全南）、金民友（キム・ミンウ、２５、サガン鳥栖）、金承大（キム・スンデ、２４、浦項）、朱世種（チュ・セジョン、２５、釜山）

ＦＷ＝金信旭（キム・シンウク、２７、蔚山）、李庭協（イ・ジョンヒョプ、２４、尚州）