セウォル号デモ隊、青瓦台に向かう途中で警察と衝突

セウォル号沈没事故から１年を５日後に控えた１１日、遺族と市民がソウル都心部で韓国政府のセウォル号特別法施行令廃棄を求め大規模な街頭デモ行進を行った。この過程で警察は集会場所を逸脱して道路を占拠した遺族と市民に催涙液（カプサイシン）を噴射した。また、参加者３人を警察官暴行などの容疑で逮捕した。

この日ソウル・光化門（クァンファムン）広場には主宰側推定８０００人、警察推定２４００人が「記憶せよ、行動せよ、政府施行令廃棄総力行動」と銘打った行事を開いた。広場は「政府は施行令を廃棄せよ」「セウォル号を引き揚げよ」などと書かれた黄色いプラカードを持った参加者であふれた。４・１６家族協議会のチョン・ミョンソン運営委員長は、「６００万人の国民が署名して作った特別法自体を無力化するため海洋水産部が施行令を発表した」と話した。

また「セウォル号を引き揚げて行方不明者を全員収容し真相究明をするのが国の責任。船体引き揚げに対する回答は朴槿恵（パク・クネ）大統領が直接しなければならない」と主張した。遺族が先頭に立ったデモ隊は午後７時ごろに青瓦台（チョンワデ、大統領府）へ向かったが、警察はすぐにこれを違法集会と規定し解散命令を下した。