裁判所、警察暴行デモ参加者に懲役１年６月

不法集会を防止する警察に暴行を加えたデモ参加者に実刑が宣告された。

ソウル中央地裁刑事合意２２部は、デモを阻止する機動警察に暴行を加えた容疑（特殊公務執行妨害致傷）で逮捕、起訴されたＹ（３６）に懲役１年６月を言い渡したと２１日、明らかにした。 デモで発生した暴力に対し‘執行猶予’を宣告してきたこれまでの判決を考えると異例だ。

裁判部は「民主主義社会で少数の声に耳を傾けることは必須不可欠であるが、手続き的な正当性が保障されていない集会で暴力的な手段を使用するのは許されない」と実刑宣告の理由を明らかにした。

続いて「Ｙが陳述を覆すなど反省する姿を見せず、被害補償も行われていないため、厳罰は避けられない」と付け加えた。

Ｙは昨年１１月、警察が禁止通告した「１００万民衆総決起大会」の事前集会に参加した。Ｙは２００人余の他のデモ参加者とともにソウル広場に入る際、これを阻止する警察庁特殊機動隊と衝突、この過程でＹは警察のこん棒を奪って機動警察３人の手や背中を殴り、全治２−１０週間のけがを負わせた。