LG電子、洗濯機破損に遺憾表明…サムスン電子「真正性ない」

昨年９月にドイツの「国際家電見本市（ＩＦＡ）２０１４」でサムスン電子の洗濯機を破損した疑惑を受けているＬＧ電子がサムスン電子に遺憾の意を示した。しかしサムスン電子は「真正性がない」として受け入れなかった。

法曹界と両社が２日に明らかにしたところによると、サムスン電子とＬＧ電子の弁護人は先週、検察の仲裁の下で今回の事件の円満な合意に向け意見を交換した。その後ＬＧ電子は弁護人を通じサムスン電子側に遺憾の意を伝えた。しかしサムスン電子は具体的な謝罪内容がなく、単純な修辞にすぎないとして合意を受け入れなかった。これに対しＬＧ電子側も、事実関係を離れ無理な注文を要求するなら合意は困難との考えを検察に伝えたという。

このように洗濯機の破損をめぐる議論から引き起こされた対立はますます深まり、双方の法的攻防はさらに長期化する見通しだ。

これに先立ちサムスン電子はＩＦＡ２０１４開幕を２日後に控えた昨年９月３日、チョ社長をはじめとするＬＧ電子役員らがサムスン洗濯機のドア連結部をわざと破損したとして検察に業務妨害、名誉毀損、器物損壊などの容疑で彼らを告訴した。

これに対しＬＧ電子側は、「通常水準の製品使用環境テストをしたものであり、洗濯機をわざと破損した事実はない」と反論した。また、「サムスン電子が報道機関に提供した動画にサムスン電子スタッフと推定される人物が洗濯機に衝撃を加える場面が出てくる」として証拠偽造と名誉毀損などの容疑でサムスン電子を告訴した。