キム・ヨナ「体調良くないが、自分に集中」

世界フィギュア選手権開かれるスウェーデンイエーテボリ到着

キム・ヨナ（１８、軍浦スリ高）一行が１６日（日本時間）、スウェーデンのイエーテボリに到着した。１９日夜に開幕する２００８世界フィギュア選手権大会を３日後に控え、金メダル目指して本格的に稼働を始める。

イエーテボリ空港に到着したキム・ヨナはおよそ１６時間の飛行をしたにもかかわらず、それほど疲れの気配を見せていなかった。

「疲れは見えませんね」と声をかけると「あまりにもあちこちに飛んでいるので、もう大変だとは思いません」と答えた。続いて「私は、元々体力はある方ではない。浅田真央さん（１８、日本）は本当に体力があるようです」と言ってうらやましそうにして見せた。

空港はもちろんイエーテボリ市内のあちこちにも出場選手たちのポスターが貼られている。ウィンタースポーツの本場だと思わされるほどだった。ポスターを見ながら決戦に挑むキム・ヨナも覚悟を決めた表情だった。

「薬を飲んだだけでなく、痛み止めの注射も打っています」

先立ってキム・ヨナは１５日午後、仁川空港を通じて出国した。母親のパク・ミヒさんは負傷から完全に回復できなかった娘を労しそうにしていた。パクさんは「本当に多くのフィギュア選手が負傷を抱えています。１年待った大会であるだけに痛みがあっても仕方ありません」と話した。

キム・ヨナは「あと１週間あれば体力を引き上げて良いコンディションで大会に臨めたと思うのですが…」と残念そうにした。しかし彼女は「その分、ほかの選手には気を使わずに自分の演技にだけ集中します」と述べた。

ブライアン・オサーコーチは「けがをする前の体の調子は非常に良かったが残念」とし「これまで非常に頑張って訓練してきた。毎日良くなっているので、良い成績を出せるだろう」と期待感を見せた。