消防士が上着脱いだ、小児やけど患者支援のために

訓練で鍛えられた抜群のスタイル、がっしりと肩に巻いた救助ロープ。消防士らの上半身ヌードグラビアが、カレンダーとして製作された。韓国で初めて作られた「消防署員カレンダー」だ。

ソウル市消防災難本部は、現職消防署員のセミヌード写真が入った「２０１５モムチャン消防士カレンダー」を小児やけど患者の治療費寄付者らに提供すると２４日明らかにした。カレンダーのモデルは５月に開かれた「ソウル市モムチャン消防士選抜大会」に参加した消防士１３人だ。カレンダーの４月モデルであるシン・ジェヨン消防長（４１）は、モデルの中で一番年上らしく落ち着いた姿だった。シン消防長は「消防士という職業から思い浮かぶ強靭な男性像を見せるために毎日３～４時間運動した」と話した。

消防士カレンダーの製作は西欧では普遍化しており、日本・中国でも毎年発刊されるほど人気が高い。消防士は米国で「セクシーな職業１位」に上がるほど男性のセックスアイコンだとされているからだ。

消防士はドラマ・映画でも女性たちのファンタジー・羨望の対象としてしばしば登場する。ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』では、消防士カレンダーモデルコンテストの審査委員として参加したキャリーが、友人らと共に消防士ファンタジーについて話を交わしたりもする。消防災難本部の関係者は「カレンダーの中の強靭な消防士の姿を通じて、人々が消防士への尊敬の気持ちや安全に対する信頼を持ってくれることを期待する」として「やけどを負った子供たちがモムチャン消防士のように強くしっかり成長することを願う意味も含んでいる」と話した。

初めてのカレンダーだが反応は熱い。２４日午前「消防署員カレンダー」製作の便りが知らされながら消防災難本部には３時間で３００本の問い合わせの電話がかかってきた。すでに準備された１０００部が完売し、追加製作する予定だ。

第一次で集まった寄付金５００万ウォンは２４日、全身６％に２度のやけどを負ったシン・ジェビン君（４）に渡された。シン君は３月、弟（妹）たちのために天ぷら料理をしていた姉のフライパンの油をかぶる事故にあった。シン君の家族は両親と６人兄弟姉妹が父親の少ない収入と月８０万ウォン余りの条件付き受給費で暮らしており、治療費が必要な状況だった。

寄付の問い合わせはハンリム画像財団（０２－２６３９－５７６７）が受け付ける。専用口座（ウリィ銀行１００６－９０１－３１２２３３）に入金した後、名前・住所・連絡先を送れば１万ウォンあたりカレンダー１部がもらえる。