沈没船オーナー妻に執行猶予判決　義弟は実刑＝韓国地裁

【仁川聯合ニュース】韓国南西部・珍島沖で沈没した旅客船セウォル号の運航会社、清海鎮海運の実質的なオーナーで指名手配中に変死体で見つかった兪炳彦（ユ・ビョンオン）氏の妻、クォン・ユンジャ被告が約３００億ウォン（約３２億円）の横領と背任の罪に問われた裁判で、仁川地裁は１８日、懲役１年６カ月、執行猶予２年（求刑懲役２年６カ月）の判決を言い渡した。

　一方、ユンジャ被告の弟で兪氏の義弟のオギュン被告には検察の求刑通り懲役５年の実刑判決が言い渡された。

　裁判所側はユンジャ被告の量刑について、「犯行に加担した程度が大きくなく、高齢で前科がないことなどを考慮した」と説明した。

　ユンジャ被告は２０１０年２月、夫の兪氏が創設したキリスト教系新興教団の財産を担保に２９７億ウォンを借り入れ、オギュン被告の事業資金として使ったとして逮捕、起訴された。