朴大統領の弟「尾行されたのは事実、自白書はない」

朴槿恵（パク・クネ）大統領の弟の朴志晩（パク・ジマン）ＥＧ会長（５６）が１５日、検察に出頭した。チョン・ユンフェ氏（５９）に続き、前日には李在万（イ・ジェマン）青瓦台（チョンワデ、大統領府）総務秘書官（４８）を呼んだ検察はこの日、朴会長を調査した。ソウル中央地検刑事１部と特殊２部は参考人として朴会長を呼び、深夜まで調査した。

１６日午前１時５分、朴会長は調査を終えて帰宅する前、「検察の調査ですべて話した」と語った。検察は朴会長を相手に時事ジャーナルが３月に報道した「チョン・ユンフェ氏の朴会長尾行説」記事に関し、▼昨年１１、１２月に朴会長を尾行したオートバイ運転手がいたかどうか▼その運転手から朴会長が自白書を受けたかどうか－－を調査した。

検察関係者は「朴会長は調査で『時事ジャーナルの報道に出てきた自白書はない』と述べた」と伝えた。しかし朴会長は「私と家族が尾行されたのは事実」と話したという。

また検察は▼朴会長が５月に世界日報のチョ記者から夫人ソ・ヒャンヒ弁護士など側近の関連動向文書を受けたかどうか▼趙応天（チョ・ウンチョン）前公職紀綱秘書官中心の「７人会」とどんな関係があるのか－－を調査した。朴会長は「いわゆるチョン・ユンフェ文書と私はいかなる関係もない。７人会については聞いたこともない」と話した。

この日、チョン氏が要求した朴会長とチョン氏の対質尋問はなかった。検察は近くパク・グァンチョン警正（警視正）に対して大統領記録物法違反容疑などで拘束令状を請求する方針だ。文書流出疑惑を受けていたチェ警衛の自殺で捜査にブレーキがかかったが、パク警正に対する令状請求で危機を突破しようという狙いがあるとみられる。