大学入試で出題ミス　政府が受験生救済案発表＝韓国

【世宗聯合ニュース】韓国教育部と韓国教育課程評価院が２０日、政府世宗庁舎で大学入試の出題ミスによって被害を受けた受験生を救済する案を発表した。　

　同案では、出題ミスと判定された昨年の大学修学能力試験（日本のセンター試験に相当）世界地理８番の問題はすべて正解で処理され、受験時に誤答と処理された受験生１万８８８４人中、９０７３人（４８％）の等級が一つ上がる。　

　また大学は変更になった世界地理の成績を基に昨年の入学選考を再び算定し、追加合格者を決めることになる。変更により合格となった受験生は来年３月に定員外で該当大学の新入生または、編入生として入学することができる。

　教育課程評価院の金成勳院長は「出題ミスの発生に関して責任がある関係者に対し規定による措置を取る」とした上で、受験生と保護者に再度謝罪した。　

　該当の問題で誤答と判定されて点数が下がり、本来行こうと思っていた大学よりランクの低い大学に志願した受験生については、事実を証明する資料がなく、今回の救済対象から除外される。

　今回の出題ミスについて評価院は、当時の修学能力試験本部長らを懲戒処分にした。

　ソウル高等法院は１０月１６日、同問題に誤りがあるとして受験生が同評価院を訴えた訴訟で、原告の主張を認める判決を下した。