現代グループ会長が訪朝へ　金剛山観光１６周年行事で

【ソウル聯合ニュース】現代グループの玄貞恩（ヒョン・ジョンウン）会長一行が北朝鮮・金剛山の観光事業開始１６周年記念行事を開催するため訪朝する。韓国統一部は１６日、玄会長一行の訪朝を承認したと発表した。

玄会長や同事業を手掛けてきた現代峨山の趙建植（チョ・ゴンシク）社長ら２２人が１８日午前、北東部の東海線南北出入事務所から北朝鮮入りする。金剛山で記念行事を開催後、現地の施設を点検し、同日午後に戻る予定。

玄会長が記念行事に出席するのは２００９年以来となる。

金剛山観光は１９９８年１１月１８日にスタート。当日は観光船「金剛号」が朝鮮戦争で北朝鮮の親族と生き別れになった離散家族ら８２６人を乗せて韓国の東海港を出発し、北朝鮮の長箭港に到着した。しかし、２００８年７月に朝鮮人民軍による韓国人観光客射殺事件が発生し、６年が経過した現在も同事業は中断されたままだ。

統一部は、事業中断後も記念行事のための訪朝は毎年承認してきたとした上で、「記念行事以外に北側関係者との面談の予定はない」と説明した。