訪韓外国人に人気の仁川空港鉄道

　海外旅行に行った時、空港に着いて真っ先に探す交通手段は空港と都心を速く安全につなぐ空港鉄道（ＡＩＲＰＯＲＴ　ＲＡＩＬＲＯＡＤ）だ。

韓国にも仁川（インチョン）空港と金浦（キンポ）空港など２つの国際空港とソウル都心を結ぶ仁川空港鉄道（ＩＮＣＨＥＯＮ　ＡＩＲＰＯＲＴ　ＲＡＩＬＲＯＡＤ）があり、韓国を訪れる多くの外国人から人気を集めている。ラッシュアワーの心配なく運行時間が正確で安全なうえに運賃も手頃なためだ。

仁川空港入国ゲートから仁川空港鉄道ホームまでの距離は徒歩５分程度。１階の入国ゲートを出ると直ぐ前に見える案内表示には黄色で表記されていてすぐに見つけることができる。

仁川空港鉄道は、仁川空港駅とソウル駅をノンストップで運行する高級型直通列車（ＥＸＰＲＥＳＳ　ＴＲＡＩＮ）と１１駅全駅停車する大中型一般列車（ＡＬＬ　ＳＴＯＰ　ＴＲＡＩＮ）がある。直通列車は個人座席のみで立席がない。一般列車は一般地下鉄のように長い座席に数人が座り、席がない場合は立つことになる。

仁川空港駅～ソウル駅間の直通列車運賃は８０００ウォン（約８４０円、４人以上利用時は１人当たり６０００ウォンに割引）で、一般列車は４０５０ウォン（現金基準）だ。

仁川空港鉄道など韓国の地下鉄は現金で乗車券購入時、改札口の前にある乗車券発売機で１回用交通カードを購入しなくてはならないが、この場合は運賃外保証金５００ウォンを別途支払い保証金は到着駅の保証金払い戻し機で返金を受けることができる。ただし、直通列車は保証金なしで乗車券を購入することができる。

一方、仁川空港鉄道は外国人利用客が多い仁川空港駅、金浦空港駅、弘大入口（ホンデイプク）駅、孔徳（コンドク）駅、ソウル駅など５駅に「１３３０専用電話」を設置して日本語と英語、中国語による韓国観光案内や通訳、旅行中に困ったことを相談できる観光相談などのサービスを２４時間提供している。仁川空港鉄道駅員の案内で１３３０専用電話に電話をかければ、韓国観光公社の該当言語の通訳員が案内をしてくれる。

特に外国人が最も多く利用する仁川空港駅そばにある「空港鉄道トラベルセンター」には、日本語・英語・中国語の通訳員が常駐し、仁川空港鉄道駅を利用した観光や宿泊などに対する詳しい案内を受けることができる。また、仁川空港入国ゲート内の４５番ブースでも日本語と英語による案内を受けられる。