ソウル蚕室に１１兆ウォン賭けるサンズ、「カジノ厳格規制、良い」（１）

「まず先に、厳格な規制条項を作ってほしい。私たちが望むのは内国人・外国人の出入りに制限がない『オープンカジノ』ではない」。

シンガポールの新たな名所と言われるマリーナ・ベイ・サンズ・ホテル（ＭＢＳ）を経営するジョージ・タナシェビッチ社長は最近、中央日報とのインタビューで、このように強調した。議論になっている内国人の出入りが可能なオープンカジノについて韓国政府が許可条件や手続き、規制・監督機構の運営方案などを提示すれば、これに従うという意味だ。彼は１１兆ウォンを投資してソウル蚕室（チャムシル）にオープンカジノを含めた複合リゾートを作るプロジェクトを総括している。

タナシェビッチ社長は、韓国と日本を投資の天秤にかけているのではないかという見解について「韓国に対する投資の締め切り期間が特にあるわけではない」としつつも「できるだけ２０１８年平昌（ピョンチャン）冬季オリンピック前に終えたい」と明らかにした。

以下は一問一答。

－－蚕室に複合リゾートを推進することになった背景は。

「朴元淳（パク・ウォンスン）ソウル市長が蚕室をＭＩＣＥ（企業会議およびインセンティブ観光・コンベンション・展示産業）の中心地にしたいという意を何度も表明していた。私たちはシンガポールの成功事例をベースに、この目標を実現するための助力になると確信した。蚕室に客室８２００室規模のホテル、２万人を収容できる公演会場、大型ショッピング施設などを提案した。蚕室野球場は３６５日運営可能なようにドームにして寄贈する。カジノは全体面積の５％にもならない。外部にもよく見えない」

－－ソウル市は受け入れ困難だという立場だ。

「理解できる。（オープンカジノを許容する）法律が作られるまで時期尚早なことは間違いない。私たちもやはり『完全にオープンになったカジノ』を望んでいるのではない。内国人（韓国人）に対する入場時間・金額を制限して賭博治癒プログラムを用意するなど、確実な進入障壁がなければならない。シンガポールのような厳格な規制モデルを提案する」

－－現行法上２０２５年まで江原（カンウォン）ランドのほかにはオープンカジノは許されない。

「それは韓国国民と指導者が選択すべき問題だ。すでに複合リゾートは数百万人の外国人観光客を誘致するのに相当な効果があるということを立証した」