朴大統領がカナダと米国訪問へ　米では国連総会に出席

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領が２０日からカナダと米国を訪問する。

朴大統領は２０～２２日までカナダのハーパー首相の招きで同国を国賓訪問する。韓国大統領のカナダ訪問は１５年ぶり。

首都オタワで同胞懇談会、ジョンストン総督との会談と夕食会、ハーバー首相との首脳会談と昼食会、韓国・カナダビジネスフォーラム出席などが予定されている。

青瓦台（大統領府）は、ハーバー首相との会談ではＦＴＡ締結のモメンタム（勢い）を生かし両国関係をさらに発展させるための方策を協議する予定だと説明した。

カナダ訪問には大企業や中小・中堅企業、公共機関、経済団体などの関係者４８人の経済使節団が同行する。

朴大統領は続いて２２日に米ニューヨークを訪問し、国連本部で開催される気候変動サミット、国連総会、国連世界教育推進活動（ＧＥＦＩ）高官級会議、安全保障理事会首脳級会合に出席する。

朴大統領は２４日の国連総会で基調演説を行い、平和統一政策、北朝鮮核問題の解決策、「朝鮮半島信頼プロセス」（対話や人道支援を通じ南北の信頼構築を目指す政策）、「北東アジア平和協力構想」（非政治的な分野から協力を重ねる新たな枠組み）、「ユーラシア・イニシアチブ」（ユーラシア大陸の物流・エネルギー協力を促進する政策）など韓国政府の代表的な対北朝鮮政策や外交政策について直接説明し、国際社会に理解を広める狙いだ。演説では北朝鮮の人権問題や旧日本軍の慰安婦問題などについて言及する可能性もある。

青瓦台は、国連総会に合わせて朴大統領と一部の国の首脳との会談開催を推進中だ。国連総会には日本の安倍晋三首相も出席を予定しており、両首脳が接触するかどうかにも注目が集まる。