「韓国OBビール、バドワイザーの品質基準に合わせる」

「品質改善に１２００億ウォン（約１２４億円）を投資する」。

ＯＢビールのチャン・インス社長が大々的な品質改善計画を発表した。世界一流ブランドの品質基準に合わせて生産するために今後３年間にわたり設備拡充と改善に１２００億ウォンを投資するという。チャン社長は、「（親会社である）ＡＢインベブのグローバル品質認証プログラムを適用し、ＯＢビールのすべての製品を『バドワイザー』『ヒューガルデン』の品質基準に合わせる計画だ」と明らかにした。

チャン社長が「品質経営」を宣言したのは、最近ふくらんだカスビールの「酸化臭」問題を突破するためだ。６月にカスから消毒薬の臭いがするという消費者の意見が提起され、８月初めにはオンラインを通じ「製品に消毒薬が混入した」というデマまで広がり波紋が大きくなった。食品医薬品安全処は、「高温にさらされたビールの中の溶存酸素が酸化反応を起こしたもの」と最終結論を下した状況だ。しかしビールシーズンである夏の売り上げに大きな打撃を受け、「カスのシェア１位も揺らぐのではないか」との観測が出てくるほどだった。

警察の調査の結果、ハイト真露の社員が酸化臭関連のデマ拡散に介入したことがわかり、消費者に競合企業同士の“泥沼戦”と見られている。今年初めには強力な流通網を持つロッテがビール市場に参入し既存業者のシェアを狙っている。今後ＯＢビールは原材料をホームページに公開し、製品表面に生産担当者の実名を表記するとともに、物流システムも改善する計画だ。