女性の雇用率５０．２％　過去最高を記録＝韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国で女性の雇用率が初めて５割を超えたことが２日、分かった。

　統計庁と韓国雇用情報院によると、先月の女性の雇用率は５０．２％で前年同月より０．５ポイント、前月より０．３ポイントそれぞれ上昇した。

　統計を取り始めた１９９９年以降、最も高い。２００７年６月（５０．０％）以来、７年ぶりに過去最高を更新した。

　女性の雇用率が全般的に上昇するとともに、未婚者と既婚者の雇用率の差が縮まっている。

　２５～２９歳までの既婚女性の雇用率は５１．６％で前年同月より２．３ポイント、３０～３４歳までの既婚女性の雇用率は４９．１％で１．６ポイントそれぞれ上昇した。

　同じ年齢層の未婚女性の雇用率はそれぞれ７８．０％、７８．５％で前年同月と比べ変化なしか低下した。

　全体の雇用率７０％台を目標に掲げる政府の雇用政策と高齢女性の労働市場残留などが、女性の雇用率増加につながったとみられる。

　ただ、女性の雇用は増えたものの「質」は大きく改善していないという問題が提起されている。

　先月の５０～５４歳女性の雇用率（６５．２％）は前年同月比１．９ポイント上昇したが、パートタイムなど給与が低い非正規職であるケースが多い。

　民間シンクタンクの現代経済研究院は、女性の雇用率増加を維持するためには２０代後半から３０代初めの女性の出産や育児による離職を防止するとともに、育児を終えて再就職を希望する３０代後半から４０代初めの女性の雇用に合わせた政策が必要だと指摘した。