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サムスン御曹司への経営権継承布石か=エバーランド上場

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【ソウル聯合ニュース】サムスングループで実質的に持ち株会社の役割を果たしているサムスンエバーランドが3日、取締役会を開き、上場の推進を決議した。来年1~3月期の上場を予定している。

 同グループの総帥、李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長の入院中に出された決定のため注目される。サムスンエバーランド上場に関する報告は李会長が長期海外出張から帰国した4月にあったことが分かった。 

 エバーランド側は報道資料で上場推進を決議した背景について、ファッション、サービスのグローバル企業へと飛躍するためと説明した。同グループの次世代事業であるバイオ事業における競争力強化のための投資財源確保という名分も加えられた。

 だが金融投資業界によれば、先月8日に発表されたサムスンSDSの上場計画以降、すでに予想されていたサムスンエバーランドの上場発表は、事実上、同グループの後継者に決まった李会長の長男で、サムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)氏への経営権継承のため予定されていた手続きとの見方が支配的だ。

 サムスンエバーランドを頂点に、サムスン生命、サムスン電子、サムスンSDI、サムスン物産と循環出資する構造への再編やサムスンSDSによるサムスンSNSの合併、サムスンSDSの上場発表など、すべてが在鎔氏への継承のための布石であったとの分析だ。

 これは上場後に展開されるグループ支配構造の改編と保有株式価値の変化を調べればより明確になるというのが業界の見方だ。

 在鎔氏は1999年にサムスンSDSが発行した分離型新株引受権付社債(BW)を1株当り7150ウォン(714円)で買い入れた。

 サムスンSDSの上場価格を1株当り14万ウォン程度とした場合、870万4312株(11.25%)を保有する在鎔氏の持分価値は1兆2000億ウォンに達する。

 在鎔氏の持分価値が増えたのは、昨年同グループが事業構造再編の一環としてサムスンSDSによるサムスンSNSの合併を実行したためだ。サムスンSNS株を持っていた在鎔氏はサムスンSDS株の保有比率を2.44ポイント高めることになった。

 同グループ側は「サムスンSDSの上場推進決定はICT(情報通信技術)事業のグローバル化をはじめとし、純粋に事業目的により決定されたにすぎない」と説明しているが、上場後の持分価値の変化をみると、このような説明が無意味になる。 

 在鎔氏はこれより先、1996年にエバーランドの新株予約権付社債(転換社債=CB)を1株当り7700ウォンで買い入れた。サムスン系列会社が「自発的に」失権したCBだった。当時の買い入れ金額は48億3000万ウォンだ。

 在鎔氏はサムスンエバーランド株の25.1%(62万7590株)を保有する筆頭株主だ。李会長の3.72%(9万3068株)、長女の李富真(イ・ブジン)ホテル新羅社長と次女の李叙顕(イ・ソヒョン)エバーランド社長のそれぞれ8.37%(20万9129株)を合わせた数より多い。 

 2011年にKCCがエバーランド株を買いとった当時の価格である1株当り182万ウォンで計算すれば、在鎔氏のエバーランド持分価値は1兆1418億ウォン程度となる。

 つまり、サムスンSDSとサムスンエバーランド2社の上場で、在鎔氏の資産が2兆ウォンを超えることになると業界はみている。

 このような巨額の資産は、数千億ウォンから数兆ウォンに達するとも言われている相続税の納入や、サムスン電子など主力系列会社による株式買い入れのための資金としてとして使われるとみられる。

 しかし一部ではエバーランドがグループ支配体制の中心にあるため、オーナー一家が差益を得るために株式を売却するのは難しいという解釈も出ている。 

 在鎔氏が2社の上場を通じて経営権継承のための財源を確保できるのは、李会長が1996年から不正継承という汚名を押し切り、在鎔氏に2社の株式を付与したことにより可能になった。

 1995年に李会長が在鎔氏に贈与したのはわずか61億ウォンだった。この資金で系列会社の株を買い入れて資金を増やし、その財源でエバーランドとサムスンSDSのCBとBWを買い入れたのだ。

 安値でのエバーランドのCB発行など、経営権継承に不正があるとの疑いは、その後、市民団体の告発により検察の捜査につながった。 

 李会長はエバーランドのCB発行については無罪となったが、サムスンSDSのBW発行など一部は有罪確定判決を受け、経営の一線から退くことになった。

 在鎔氏も2000年に大株主として「eサムスン」の設立に参加し、インターネット事業に飛び込んだが、1年後にベンチャーバブルが消えると、200億ウォン以上の赤字を出した。

 サムスングループ系列の9社がeサムスンの株式を買い入れたが、在鎔氏は参与連帯などの市民団体によって告発された。

 在鎔氏は大株主として参加した事業で失敗を経験したが、2003年にサムスン電子の常務、2007年に専務、2009年に副社長、2010年に社長、2012年に副会長と異例の速さで昇進した。

 またサムスンSDSとサムスンエバーランドの上場計画発表により、経営権継承のための財源を確保する道が開かれた。 

 しかし2社の株式を買いとった当時の不正疑惑がきれいに解消されていない状況で、今後グループ後継者としての地位や正統性などが問われる見通しだ。
COPYRIGHTⓒ YONHAP NEWS  2014年06月03日 17:27
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