＜韓国旅客船沈没＞黄色いリボンつけた米国バージニア州の高校生

米国バージニア州マクレーンから全南（チョンナム）珍島（チンド）近海までの距離は１万１４９５キロメートルだ。地球を３分の１回り近く回らなければならない距離だ。しかし、セウォル号沈没事故に胸を痛める米国の高校生の思いは物理的距離を跳び越え、珍島近海まで届いている。

バージニア州の名門トーマスジェファソン（ＴＪ）科学技術高校では今「黄色いリボン」キャンペーンが広がっている。学校の本館入口を入ると学生らが設置したメッセージボードにセウォル号安否不明者の帰還を祈って、安否不明者の家族を慰める応援文がいっぱいだ。

「私たちが互いに会うことはできなかったけど、君たちをいつも記憶しているから」、「絶対にあきらめないで。君たちの無事の帰還のために祈るから」、「この寒い世界を離れて暖かいところで幸せでいて。そして奇跡を待ちます。愛している…」等など。黄色い付せん紙とメモ用紙などに書かれた切ない英語の文面の間に韓国系の学生たちが書いたと見られるハングルの文も混じっている。

セウォル号事故の痛みを共にするＴＪ高の黄色いリボンキャンペーンは１１年生（高等学校３年生）のセーラ・キムさん（韓国名：キム・ジョンユン）から始まった。春休み中である先月１６日、セウォル号事故の知らせを聞いたセーラさんはエバン・グレーザー校長先生にＥメールを送った。事故に遭った安山檀園（アンサンダンウォン）高校の学生たちに心を伝える機会をくれという内容だった。セーラさんのＥメールを受けたグレーザー校長は「そのような考えを共有できるようにしてくれてありがとう」と言って許可した。セーラさんは始業初日である先月２１日朝、校内放送を通じてセウォル号惨事で苦痛を味わう太平洋の向こう側の韓国の高校生を慰めようと提案した。また、ミッシェル・ナムグン、スジ・リー、チュ・カン、ジェニー・キム、ジェニー・チェ（以上１１年生）、チョン・ジェヒョン（１０年生）等、この学校の韓国人学生たちと共にメッセージボードも作った。セウォル号事故を慰めるメッセージボードが作られるとすぐにＣＮＮなど米国のメディアを通じて事故のニュースを知っている米国人の学生はもちろん、先生まで哀悼のメッセージを書くために集まった。

学生らは黄色いリボンキャンペーンも行っている。セーラさんなどが登校する学生たちに黄色いリボンを付けてあげている。セーラさんは先月２８日、ＴＪで学生たちのセウォル号事故メッセージボード制作の様子を「Ｆｏｒ　Ｙｏｕ：Ｋｏｒｅａｎ　Ｆｅｒｒｙ　Ｉｎｃｉｄｅｎｔ」というタイトルでＹｏｕＴｕｂｅにも公開した。

一方、先月３０日（現地時間）、ダニエル・ラッセル米国務省東アジア・太平洋次官補はワシントン州米大使館に設置されたセウォル号沈没事故犠牲者焼香所を訪れた。