起亜自動車の１～３月期　営業益・売上高とも増加

【ソウル聯合ニュース】韓国の起亜自動車が２５日発表した１～３月期決算によると、本業のもうけを示す営業利益は７３５６億ウォン（約７２６億円）だった。売上高は１１兆９２５８億ウォン。ブランド知名度の向上で為替の逆風をはねのけ、営業利益は前年同期比４．５％増、売上高は７．６％増加した。当期純利益は１１．８％増の８７６３億ウォンと集計された。

　１～３月期の世界販売台数は７７万１８７０台と前年同期比９．９％増加した。韓国工場の生産分が９．３％増の約４３万３０００台、海外工場の生産分は１０．８％増の約３３万９０００台だった。

　昨年、韓国工場の生産能力を拡充したのに続き、今年も中国の新工場で生産を開始、米国と欧州でも工場の稼働率を上げるなど生産台数を引き上げたことが売上高増につながった。ウォン高・ドル安が進むものの中・大型車の販売が好調で、平均販売単価も７．４％上がった。会社側は知名度の上昇が販促費を抑え、営業利益の向上に寄与したと説明した。

　起亜自は４～６月期の世界市場は不透明性が増すとみている。韓国に「カーニバル」、米国に「ソウル」「Ｋ９」の新型モデルを投入して新車効果を狙う。中国でも新工場稼動の効果が本格化し、販売が伸びると期待する。