韓国沈没船引き揚げ用のクレーン船到着　作業待機へ

【珍島聯合ニュース】韓国南西部の全羅南道・珍島沖合で１６日に沈没した旅客船「セウォル号」を引き揚げるためのクレーン船３隻が１８日、現場海域に到着しようとしている。

　西海（黄海）地方海洋警察庁によると、１８日未明に３２００トン級のクレーン船が到着し近くで待機中だ。さらに２隻が現場に向かっている。

　関係当局は船体引き揚げ作業が船内の生存者の安全を脅かす可能性を考慮し、行方不明者の家族の同意が得られなければ船体を引き揚げない方針を固めた。一方で引き揚げの準備作業も進めておく。気象や海上の状況を把握し、クレーンを点検する。引き揚げが確定すれば船体にチェーンをつなぐ作業から始める予定だ。

　海洋警察はダイバーを投入し、船内への進入を繰り返し試みている。船内に入ることが難しい場合、クレーン３台で船体を少し動かして進入口をつくり、捜索と空気送り込みの作業をしやすくすることも検討中だ。

　無人ロボットも船内進入を試みていたが、潮流が強まったために午前０時半からは現場のボートで待機している。