韓国人宣教師の釈放求める通知文　北朝鮮が受け取り拒否

【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は２８日、北朝鮮に抑留されている韓国人宣教師キム・ジョンウク氏の釈放を求め、朝鮮労働党統一戦線部宛てに通知文を送付しようとしたが、北朝鮮が受け取りを拒否した。

　北朝鮮は昨年１１月に韓国スパイの抑留について明らかにした際も、身元確認と早期釈放を求める韓国政府の通知文を拒否した。

　米メディアなどによると、プロテスタント系宣教師のキム氏は２７日に平壌で記者会見し、北朝鮮入りした翌日の昨年１０月８日に逮捕されたと説明。反国家犯罪の容疑について、北朝鮮に謝罪したという。

　また、北朝鮮消息筋によると、キム氏は約６年間、中朝国境に近い中国・丹東で工場を運営し、丹東を行き来する北朝鮮住民を対象に宣教活動を行っていた。北朝鮮住民らが平壌に地下教会をつくったことを知り、教会を訪問し資金を渡すために北朝鮮に密入国したという。