＜MWC2014＞初公開のギャラクシーS５、武器は賢いカメラ(１)

「革新は社会を変えます。しかしその革新は意味ある革新でなければなりません。ギャラクシーＳ５には顧客が本当に望むものを入れました」。

モバイルワールドコングレス（ＭＷＣ）が開かれるスペインのバルセロナでサムスン電子は２４日にスマートフォンの新製品「ギャラクシーＳ５」を公開した。申宗均（シン・ジョンギュン）ＩＴ・モバイル部門長（社長）は世界から集まった６１００人余りの業界専門家の前で、「本来の機能に忠実なスマートフォン」を強調した。２０１２年に「ギャラクシーＳ３」でクアッドコアプロセッサを搭載し速いスマートフォン時代を開き、昨年は「ギャラクシーＳ４」でフルＨＤスーパーＡＭＯＬＥＤディスプレーと１３００万画素カメラを搭載して画質競争を主導したサムスンが、以前とは異なる話をし始めた。

申社長は、「消費者が日常生活でよく使う核心機能」として、カメラ、速い連結、健康管理などを挙げた。何よりカメラ機能を大きく補強した。写真の鮮明度を決める画素数を１６００万ピクセルに増やし、サムスンが開発したイメージセンサー技術のＩＳＯＣＥＬＬ方式を採用した。これまでより光を受け止める面積が３０％ほど増え、暗いところでも生き生きとした写真を取ることができる。自動でピントを合わせるのにかかる時間をデジタルカメラ水準である０．３秒に減らし、リッチトーンＨＤＲモードを搭載して逆光で撮った写真・動画の画質をリアルタイムで補正する。レンズ交換式デジタルカメラだけで楽しめた背景をぼかすアウトフォーカス機能もある。

昨年パンテックとアップルが出した指紋認識も導入した。ヨーロッパサムスンのチン・ダニエル副社長は、「指でホームボタンをなでればロック画面を解除しモバイル決済まで可能だ」と話した。また、運動・健康管理などに活用できるよう心拍センサーを内蔵した。雨水や異物が入っても故障しない防水・防塵機能も搭載した。水深１メートル以内の水中で３０分間耐えられる生活防水水準で、プールやシャワー時に使うのは無理だが雨が降る日に端末を使うには十分だ。バッテリー残量が１０％を切ると画面を白黒に切り替え２４時間まで耐えられるウルトラパワーセービングモードも「消費者に配慮した細心なサービス」の一例だ。