韓国　国連の北人権報告書を支持「誹謗中止合意とは別」

　北朝鮮が国家レベルによる「人道に対する罪」を犯しているとする内容の国連北朝鮮人権調査委員会（ＣＯＩ）の報告書を韓国政府が支持したことに関連し、統一部の当局者は１８日、南北間の相互誹謗（ひぼう）中傷禁止合意と北朝鮮の人権問題に対する提起は別だとする立場を明らかにした。

　同部当局者は、二つは完全に別の問題だと述べた上で、「人権は人類の普遍的な価値という観点で見るものであり、誹謗中傷とは異なる」と説明した。

　また通常、国連レベルで北朝鮮人権決議案が通過すれば、北朝鮮から何らかの反応があると予想した。

　スイスの在ジュネーブ北朝鮮代表部は、今回の国連の報告書について、「人権保護を口実にしたいかなる試みや圧力にも強く対応していく」とする声明を発表した。また、北朝鮮には報告書で言及されているような人権侵害はないと主張した。

　北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は昨年８月にＣＯＩがソウルで北朝鮮の人権状況に関する公聴会を開催した際、「北南関係改善に水を差す政治的挑発だ」と強く反発した。