韓国政府　並行輸入活性化で輸入部門の競争促進へ

【世宗聯合ニュース】韓国政府は１３日、輸入品価格が高額に設定される原因が輸入部門の独占や寡占にあるとみて、並行輸入の活性化などを盛り込んだ輸入部門の競争促進策を３月までに講じる方針を明らかにした。

　先進国で流行している一部の有名ブランドの衣類、時計、かばん、靴、ベビー用品などの韓国内での価格は輸入先の２～３倍に上る場合もある。

　政府は、並行輸入が増えれば同一製品の価格競争が生じ、最大で半額まで値下がりするとみている。競争促進策を通じて並行輸入をはじめ、輸入ルートを拡大する方針だ。例えば、有名ブランドと別途の卸売契約を結んだり、輸入先の別の卸売商を通じて輸入する方法、大型スーパーやインターネット通販を通じた大量購入、第三国からの輸入などの方法でルート拡大を図る。

　これに向けて政府は、関税法や商標法違反の有無、並行輸入の実績などを基に並行輸入業者の認定基準を緩和し、より多くの業者が市場で競争できるようにする。

　このほか、並行輸入品の品質を認める通関認証の必須要件として規定されている各種施設・労力の基準や検査の簡素化、並行輸入を可能にする通関認証マークを表示できる品目の拡大なども検討している。

　政府は今月中に並行輸入に関する全面実態調査を行い、輸入品の商標や品目数、規模などを把握し、３月ごろに具体的な対策を発表する予定だ。