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危険なPM2.5に対策も予算もない韓国(1)

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22日午後、中国・北京にはスモッグが発生し、25日未明まで続いた。北京の米国大使館が毎時間ツイッターで発表した微小粒子状物質(PM2.5)濃度は23日未明、1立方メートルあたり394μg(マイクログラム、1μg=100万分の1グラム)まで上がった。

微小粒子状物質は直径2.5μm(マイクロメートル、1μm=1000分の1ミリメートル)以下で、粒子状物質(PM10、直径10μm以下)より毒性が強い。米環境保護局(EPA)のPM2.5の環境基準値は35μg/立方メートル(24時間平均濃度)で、300μg/立方メートルを超えれば「危険」段階に分類する。米国大使館が発表した今年1月の北京のPM2.5濃度は最高886μg/立方メートルだった。

在中米国大使館のPM2.5濃度発表は昨年6月、中国政府の反発を招いたが、結果的に中国政府のPM2.5対策を引き出すのに大きな役割をした。昨年10月からは中国政府も環境省のホームページで、主要都市のPM2.5濃度をリアルタイムで公開している。

中国のスモッグに対する米国の関心はこれだけではない。EPAは韓国国立環境科学院の支援を受け、西海(黄海)ペクリョン島で大気汚染度を調査している。1週間単位で粒子状物質をフィルターに通した後、フィルターが4つ集まれば米国に送ってPM2.5の量と成分を分析する。

米航空宇宙局(NASA)では2008年から人工衛星で中国全域のPM2.5汚染度を把握している。昨年春には「ドラゴンプロジェクト」という名前でNASAがペクリョン島に装備を設置し、PM2.5を測定した。中国発PM2.5が太平洋を渡り、米国の本土に影響を与えることを懸念しているからだ。

実際、アジア諸国が排出したPM2.5のため、米カリフォルニアなどではPM2.5の24時間基準を超過する場合もある。

しかし韓国は粒子が大きい物質に対応しているだけで、粒子が小さく人体により危険なPM2.5には事実上、無防備状態だ。米国はもちろん中国政府も一般に公表するPM2.5数値を、韓国環境部は公式発表していない。測定はしているが、データを信頼しにくいという理由からだ。

環境部のチョン・ボクヨン気候大気政策課長は「164カ所の自動測定所の周辺条件に差があり、そのままのデータを使用することはできない」とし「実際に濾過して測定する手動測定値と比較して補正する必要がある」と話した。

環境部は来年5月から首都圏を対象にPM2.5予報制度を試験実施し、8月からは全国を対象に拡大した後、2015年1月から本格施行する予定だ。PM2.5測定値も2015年から発表する計画だ。

COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版  2013年11月26日 09:27
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