ソウル６番目の王宮は‘デジタル宮’

ソウルの５大王宮の景福宮（キョンボックン）・徳寿宮（トクスグン）・慶煕宮（キョンヒグン）・昌徳宮（チャンドックン）・昌慶宮（チャンギョングン）に続き、もう一つの王宮がソウル広場に誕生する。

ソウル文化財団祝祭事業本部は、今年で６回目を迎える‘ハイソウルフェスティバル’が始まる５月に仮想の‘デジタル宮’をソウル広場に設置する、と明らかにした。 伝統と情報技術（ＩＴ）を融合したこのデジタル宮は‘５月の宮’と命名される。 毎年５月に開催してきた‘ハイソウルフェスティバル’は今年から季節ごとに開催される。

◇ＩＴでつくる宮＝今年から四季別に行われる‘ハイソウルフェスティバル’の春のテーマは‘５月の宮’。 ‘５月の宮’はソウル市庁および周辺のビル、立体造形物、超大型ウォーターカーテンに光を当ててつくられる。 ５月４日から１１日まで行われる春の祝祭期間中に設置される。

宮の天井は、ＬＥＤの光がソウル広場の空を覆って作り出すメディアアートショーとして構成される。 さらに市庁の建物に映し出される超大型立体映像ショーが加わり、韓国の伝統的な‘宮’の姿を再現する。 デジタル宮の面積は１万４０００平方メートル。 デジタル宮の‘５月の宮’と伝統の徳寿宮をつなぐ‘祝祭の橋’も仮想イメージで演出される。 過去と現在・未来をつなぐという象徴的な意味を持つ。

春の祝祭期間中、‘５月の宮’内では毎晩、市民が参加する舞踏会が開催され、昼には‘開かれた宮殿・想像工作所’で毎日異なるテーマの遊びと体験・公演が行われる。 ５大王宮では世宗（セジョン）大王即位式・音楽会・市民役割劇・芸術市場・古宮ミュージカル・展示会など各種文化イベントが開かれる。

◇季節ごとに開かれる祝祭＝春の祝祭‘５月の宮’に続き、夏には‘漢江（ハンガン）の熱情’、秋には‘芸術の都市’、冬には‘ソウルの光’をテーマに祝祭が開かれる。

夏のハイソウルフェスティバルは７月２５日から８月３日まで開かれ、漢江沿いと橋の周辺でＸスポーツ、無限挑戦漢江渡り、夏の漢江そり場、アートパラソル、オリエンテーリング選手権大会、ロックコンサート、彫刻展などのイベントが開かれる。

１０月３日から２６日まで開かれる秋の祝祭では、市内各地の公演会場でコンサート、実験芸術作品の展示会、花火コンサート、清渓川（チョンゲチョン）芸術祝祭、ハイソウル祝祭マーケット、祝祭マニアパーティーなどが行われる。

冬の祝祭は１２月１５日から来年１月１５日まで、ソウル広場や清渓川など市内全域で、光の宮殿、光の波、景観照明コンテスト、慈善文化行事、アイスバレエなどが行われる。 先端技術と芸術が融合した多彩なプログラムが準備される。

ソウル文化財団側は、ソウルの芸術力を世界に知らせる機会になると期待している。

チェ・ソンウク記者