サムスン「多様化」 vs LG「高級化」、スマートフォン対決

「高級化ｖｓ多様化」。今年のＬＧ電子とサムスン電子の韓国スマートフォン市場戦略だ。ＬＧ電子が相次いでフラッグシップブランド「Ｇシリーズ」のモデルを発売するのに対し、サムスン電子は同じ「ギャラクシー」ブランドでも最高級型から普及型まで多様なモデルを並行して出しているためだ。ＬＧ電子は５日に記者懇談会を開き、上下方向に湾曲したカーブドスマートフォン「ＬＧ　Ｇフレックス」を１２日から韓国の移動通信３社を通じて発売すると明らかにした。８月にフラッグシップスマートフォン「ＬＧ　Ｇ２」を韓国で発売して３カ月ぶりだ。出庫価格は明らかにしなかったが、業界では１００万ウォン（約９万２７００円）前後になると予想している。

ＧフレックスはＬＧ電子とＬＧディスプレー、ＬＧ化学などＬＧグループ企業の技術力が集約された製品だ。Ｇフレックスは画面が上下方向に曲がった６インチ有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）ディスプレーと曲面バッテリーを装着した。スマートフォンを横にして動画を見る場合に曲面テレビを見るのと同様の没入感を得られる。曲面形態だがバッテリーとディスプレーに一定水準の弾性を与えており、力を入れればまっすぐに広がる。ＬＧ化学が独自に開発した技術を使いバッテリーが曲がる時に受ける物理的衝撃を最小化した。同社ＭＣ本部商品企画グループ長のチョン・ボンソク専務は、「ＧフレックスはＧ２、Ｇプロ、Ｇパッドがあるハイエンドスマートフォンのラインナップ『Ｇシリーズ』を完成する製品。今後この４つの製品でＧシリーズを引っ張っていく」と説明した。

同日サムスン電子は１．４ギガヘルツクアッドコアプロセッサを搭載した５５万ウォンの普及型スマートフォン「ギャラクシーウィン」を発売した。ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）に対応し、基本ソフト（ＯＳ）にアンドロイド４．２．２ジェリービーンと５００万画素カメラを搭載した。サムスン電子関係者は「最高級スマートフォンより仕様はやや落ちるがもう少し安いスマートフォンを望む消費者を攻略する製品」と説明した。ギャラクシーウィンは「ギャラクシーＳ４ミニ」（５５万ウォン）、「ギャラクシーグランド」（７２万ウォン）、「ギャラクシーポップ」（７９万７５００ウォン）に続きサムスン電子が４番目に発売した普及型スマートフォンだ。