統一教育映像、国家情報院は配布　統一部は上映中断指示(１)

国家情報院が安保見学現場に統一教育用として配布した映像資料を、統一部傘下の機関が「上映を中断するべき」と指示していたことが分かった。

政府当局と統一教育団体によると、統一部傘下の統一教育院は先月末、烏頭山統一展望台（京畿道坡州）に公文書を送り、映像の上映中止を指示した。

９月２４日付の「烏頭山統一展望台運営関連指示」という公文書で、教育院側は「上記の映像物は統一教育用として不適切であるため、直ちに上映を中断することを指示する」と伝えた。また「今後、展示・上映するすべての資料は、統一教育院が配布した資料だけを活用することを望む」とし「やむをえずその他の資料を利用する場合、必ず事前に教育院の承認を受けるべき」と要求した。

統一教育院側が問題視したのは「卑怯な平和は戦争を呼ぶ」と題した１１分５０秒の映像物だ。韓国哨戒艦「天安」爆沈、ラングーン事件、大韓航空機爆破など北朝鮮の主な対南挑発を映像資料で提示した後、「平和は努力なしに得られるものではない」というメッセージを提示している。済州民軍複合港（別名「済州海軍基地」）建設をめぐるカンジョン村の事態と平沢米軍基地建設阻止デモ、韓米合同軍事演習反対場面も含まれている。

さらに「従北勢力が北の論理を追従し、韓国政府を非難している。これは強盗の肩を持ち、強盗を捕まえようとする警察を非難するようなものだ」という批判も出てくる。