北朝鮮のIOC委員　韓国の委員入りを支持

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の張雄（チャン・ウン）国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）委員が、韓国のＩＯＣ委員立候補を支持する意向を示した。米国の海外向け放送ボイス･オブ･アメリカ（ＶＯＡ）が１２日、アルゼンチン・ブエノスアイレスでＩＯＣ総会に出席した張委員への電話取材の内容を明らかにした。

韓国の趙正源（チョ・ジョンウォン）世界テコンドー連盟（ＷＴＦ）総裁は７月、ＩＯＣ委員に名乗りを上げたが選出されなかった。張委員は趙総裁について、「支持する。わが民族がＩＯＣに多く入るのは良いこと」と答えた。趙総裁がＩＯＣ候補になることを反対する理由はなく、積極的に後押しすると付け加えた。

　現在、韓国からは李健熙（イ・ゴンヒ）サムスン電子会長と元テコンドー韓国代表の文大成（ムン・デソン）氏がＩＯＣ委員として活動している。

　また張委員は、北朝鮮テコンドーのオリンピック出場にも意欲を示しながら、韓国側との意見のすり合わせが相当進んでいることを明らかにした。

　ＩＯＣはＷＴＦだけを公認団体としており、国際テコンドー連盟（ＩＴＦ）に所属する北朝鮮はオリンピックに出場できない。ＶＯＡは、張委員と趙総裁が北朝鮮の出場問題を深く話し合ってきたと紹介した。