南北会談の議事録紛失　検察当局が捜索令状請求＝韓国

【ソウル聯合ニュース】ソウル中央地検は１３日、２００７年の南北首脳会談の議事録が見つからない異例の事態を受け、国家記録院の大統領記録館に保管されている記録物を閲覧するため、捜索令状を請求した。

　検察は盧武鉉（ノ・ムヒョン）政権の青瓦台（大統領府）文書管理システム「ｅ－知園」などを調べ、議事録破棄などの疑惑を究明する方針だ。

　議事録をめぐっては、南北会談当時の盧大統領が会談で海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線（ＮＬＬ）を放棄するような発言をした疑惑が浮上し、情報機関・国家情報院（国情院）が６月に議事録の複写版の一部を公開。与党セヌリ党は盧氏がＮＬＬを北朝鮮に譲歩する発言をしたと批判したが、盧氏の流れをくむ最大野党・民主党は国情院が盧氏の発言内容をねじ曲げたと猛反発した。与野党は政争の末に合同の閲覧委員会を立ち上げ、国家記録院で議事録を閲覧しようとしたが、行方不明になっていることが判明。セヌリ党は関連者らを検察に告発した。