ソウル地方国税庁長が辞任　脱税疑惑のＣＪから接待か

【ソウル聯合ニュース】ソウル地方国税庁の宋光朝（ソン・グァンチョ）庁長が１日、辞任を表明した。国税庁関係者が明らかにした。

　宋氏は裏金運用や脱税疑惑で捜査を受けている中堅財閥ＣＪグループから税務調査結果をもみ消す代わりに、ゴルフ接待などを受けた疑いで先月２７日に検察の取り調べを受けた。

　検察はＣＪグループに対する捜査の過程で宋氏の不適切な行為があったとして国税庁に通報したが、同庁は「刑事処罰の対象になるような嫌疑は確認できなかった」としている。

　宋氏はＣＪグループ関係者からゴルフなどの接待や便宜を受けたとされる。ＣＪグループが２００６年に国税庁の税務調査を受けた際に、調査を総括する国税庁調査企画課長だったことから、税務調査に影響力を行使できる地位にいた。

　宋氏は今年４月にソウル地方国税庁長に就任したばかりだった。