三星電子、売上高１０００億ドル超える

三星（サムスン）電子の昨年の売上高が１０００億ドルを超えた。 電子企業では独シーメンス、米ＨＰに続いて３社目。また三星電子の本社基準の昨年の売上高は６３兆１７６０億ウォン（約７兆円）と、初めて６０兆ウォンを超えた。三星電子は０４年以来３年間、売上高が５８兆ウォン前後にとどまっていた。

三星電子は１５日、こうした内容の経営実績を発表した。 　昨年第４四半期、本社は売上高１７兆４７６５億ウォン、営業利益１兆７８３１億ウォンを記録した。 ‘営業利益は１兆６０００億ウォン前後になる’という証券会社の予想を大きく上回った。

半導体部門の利益が第３四半期の半分以下に減ったが、利益率２０％を超えるＬＣＤ部門で９２００億ウォンを稼いだ。 四半期別の最大となる４６３０万台を販売した携帯電話部門も５０００億ウォン超の利益となった。　

昨年、売上高は好調だったが、営業利益は５兆９４２９億ウォンにとどまった。２０００年代に入ってからは、営業利益が２兆３０００億ウォンに終わった０１年を除いて最低水準。当時は世界情報技術（ＩＴ）業界のバブルがはじけ、半導体が赤字を出すなど状況がよくなかった。

半導体価格の下落が足かせとなった。 ＤＲＡＭ価格が１年間に５分の１に落ち、フラッシュメモリーの価格も半分になった。この空白を約２兆ウォンの利益を出したＬＣＤと携帯電話が埋めた。 しかし競合他社が赤字である点を勘案すると、比較的善戦したという評価もある。　

三星電子の朱尤?（チュ・ウシック）副社長は「グローバル連結基準でみると、営業利益は０５年の８兆９００億ウォンから０６年は８兆４３００億ウォン、０７年は８兆４４００億ウォンと増加している」と強調した。売上高の９０％以上を海外が占めているため、本社基準だけで経営実績を判断すれば偏差が出るしかない、という説明だ。

金昌羽（キム・チャンウ）記者