南北当局者会談　会場のホテルは準備に奔走

【ソウル聯合ニュース】１２日から１３日にかけ南北当局者会談が開催されるソウル・西大門区のグランド・ヒルトン・ソウル・ホテルは、翌日に迫った会談の準備で慌ただしい雰囲気に包まれている。

　ホテル側が統一部から会談での使用を正式に通知されたのは１０日午後９時。ほぼ丸１日で準備を整えねばならず、社長の指示の下で全従業員が奔走している。

　会談場は約１００人を収容できる本館２階の「グランド・ボールルーム」に決まった。宴会場の担当従業員らが徹夜で会談場の設置を行ったという。

　会談中の食事メニューや北朝鮮側出席者の客室などは未定だ。一般客と北朝鮮側出席者の客室が同じエリアにあると敏感な問題が発生しかねないため、ホテル側は統一部と客室の割り当てを協議しているとされる。

　記者室は本館横のコンベンション施設４階にあり、１０００人近くを収容できる。

　会談中、ホテルの客室やレストランは通常通り営業されるが、ホテル側は一般客と北朝鮮の出席者がかち合わないよう配慮するという。

　同ホテルの関係者は「国の重要な行事のためセキュリティーに非常に気を配っている。準備期間が短く慌ただしい雰囲気だが、会談の成功に向け全力を尽くす」と話している。