子ども２人以上の世帯　最大の支出は教育費＝韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の世帯のうち、未婚の子どもが２人以上いる世帯で消費支出が最も多いのは教育費であることが分かった。子育ての最中には子どもの教育のために自分たちのより良い暮らしを我慢する韓国の親たちの姿が浮き彫りになった。

　韓国統計庁などによると、昨年、未婚の子どもが２人以上いる世帯の消費支出に教育費が占める割合は１６．９％で、食料品・非酒類飲料（１３．０％）を上回った。次いで、飲食・宿泊（１２．５％）、交通（１１．８％）、住居・水道・光熱費（９．３％）、保険などその他商品・サービス（８．３％）などの順で多かった。

　未婚の子どもが１人いる世帯は教育費が８．５％を占めた。子どもを持たないか、独立させるなどして未婚の子供がいない世帯では２．５％にとどまる。この世帯に比べると、未婚の子どもが２人以上いる世帯の教育費の比重は６．８倍となる。　

　子育て中は教育費の負担が大きいため、外食や旅行に支出する余裕がない。飲食・宿泊費の割合をみると、未婚の子どもが２人以上の世帯は１２．５％、未婚の子どもが１人の世帯は１３．６％だった。これに対し、未婚の子どもがいない世帯は１８．０％と、食料品・非酒類飲料（１７．７％）を上回り、支出割合が最も大きい。

　子育て中は子どもの教育に費用をかけ、子どもが独立後は自分の暮らしを楽しむという傾向は、２００７年よりも強まっていることも分かった。