韓国統一部「開城工業団地は南北協力の象徴」

【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は１日、北朝鮮が開城工業団地を閉鎖することもあり得るとした談話を発表したことと関連し、未来志向的な南北関係構築のため北朝鮮に対し変化を促した。

　同部の金炯錫（キム・ヒョンソク）報道官は同日の定例記者会見で「開城工業団地は未来への通路となる重要な意味を持つ。南北協力の象徴となる事業だ」と述べた。

　北朝鮮側が開城工業団地閉鎖に言及したことについて「南北発展はもちろん、開城工業団地の安定的な運営にとって全く有益でない」と指摘した。

　また韓国を含む全ての国が、北朝鮮が責任ある（国際社会の）一員となったときにはいつでも協力する準備ができていると強調してきたと述べた上で、「北朝鮮はこの点を重く受け止め正しい選択をするようあらためて求める」と訴えた。

　北朝鮮による威嚇が続く中、同日も開城工業団地への出入りは通常通り行われた。この日は８５３人が開城入りし、３５５人が韓国に戻る予定。

　韓国政府は開城工業団地滞在中の韓国人の安全を最優先とし、現地と２４時間連絡が取れる態勢を維持している。

　尹炳世（ユン・ビョンセ）外交部長官はこれに関連し、同日午前の会議で「開城工業団地に対する威嚇は初めてではないが、これまでとは多少違う状況だ」と述べた。また、新政権発足で最も重要なのは危機管理だとしながら「新たな視点から見つめ正確な分析をする必要がある」と言及した。