韓国の卸売物価　前年比で５カ月連続下落

【ソウル聯合ニュース】卸売物価が為替変動と内需不振のあおりで、５カ月連続で下がった。

　韓国銀行（中央銀行）が１８日に公表した２月の卸売物価指数は前年同月比１．６％下落した。

　卸売物価は昨年１０月（マイナス０．５％）にマイナスに転じた後、下がり続けている。２月の下げ幅は、２００９年１０月（マイナス３．１％）以来の高水準となった前月と同水準。

　韓国銀行は「野菜など一部品目を除く農林水産食品と工業製品が卸売物価下落を誘導した」と説明した。

　品目別にみると、農林水産品では野菜（２０．７％）が４カ月連続で２０％台の上げ幅だった。全般的に天候が良くなく、ホウレンソウやタマネギなどが大きく値上がりしたという。その一方で、果物（マイナス２３．１％）や畜産物（マイナス１４．０％）などが大幅に下がり、農林水産品全体としては５．２％下落した。

　工業製品の物価は３．０％下がった。為替変動の影響を受けた１次金属製品（マイナス１０．６％）や石炭・石油製品（マイナス３．７％）が指数を押し下げた。

　電力・ガス・水道は５．３％、サービス物価は０．４％上昇した。

　卸売物価指数は前月比では０．７％上昇した。