＜大リーグ＞柳賢振、３回までは“怪物”　４回からは“餌食”

　また失投で長打を浴びた。米プロ野球ＬＡドジャースの柳賢振（リュ・ヒョンジン、２６）がオープン戦３度目の先発でまた敗戦投手になった。

　柳賢振（リュ・ヒョンジン）は１２日（日本時間）、米アリゾナ州フェニックスで行われたミルウォーキー・ブリュワーズとのオープン戦に先発登板した。当初２番手で登板する予定だった柳賢振は、同僚ザック・グレインキー（３０）がひじの痛みを訴えたことで先発に回った。

　柳賢振は３回まで２安打無失点に抑えた。しかし２－０とリードした４回に集中打を浴びた。カルロス・ゴメス（２８）に四球を与えた後、リッキー・ウィークス（３１）に中越三塁打を浴びて１失点した。その後も２安打を許し、追加で２点を失った。４回２／３を投げ、５被安打３奪三振２四球の３失点。ドジャースは２－３で敗れ、柳賢振は２試合連続で敗戦投手となった。オープン戦の成績は２敗、防御率５．９１。

　この日の試合で柳賢振が許した安打はほとんど守備がうまく処理できずに生じた。しかしウィークスに浴びた決定的な三塁打は直球が真ん中に入った。柳賢振は４回の登板ですべて長打（本塁打１本、三塁打１本、二塁打２本）を許している。韓国では１、２球の失投がフライや凡打に終わることもあるが、パワーがあるメジャーリーガーは失投を長打にする。

　柳賢振としては対策が必要だ。専門家が直球とチェンジアップにカーブを追加すべきだと話すのもこのためだ。カーブが良くなっている点は収穫だ。これまでとは違い、この日、柳賢振のカーブは低めに決まり、打者の空振りを誘った。柳賢振は「カーブなど変化球の制球がうまくいった」と満足感を表した。ＬＡドジャースのマッティングリー監督（５２）も「捕手が『柳賢振の決定球が良かった』と話していた。私はそれを望んでいた」と語った。

　一方、柳賢振はこの日、初めて打席に入った。２回一死満塁から３球を見送って三振した。４回一死一塁では犠牲バントを決め、走者を二塁に送った。