福祉統括の社会保障委　総理室に設置へ＝韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵（パク・クンヘ）次期大統領側の関係者は１８日、福祉政策を統括する司令塔として国務総理室に社会保障委員会を設置することを決めたと明らかにした。大統領職引き継ぎ委員会が近く発表する国務総理室組織改編案に盛り込まれるという。

　社会保障委は１３機関に分散されている約２９０の福祉事業を調整する役割を担う。特に、社会保障制度の優先順位を決め、福祉財源の調達を統括する。

　同委の設置は朴氏が議員発議として提出し、２０１１年１２月に国会で成立した社会保障基本法改正案に盛り込まれている。改正案によると、総理室に教育科学技術部や行政安全部、雇用労働部、女性家族部、国土海洋部の長官と民間専門家が参加する官民合同の社会保障委員会を設けることが定められている。

　引き継ぎ委は社会保障委を大統領直属に格上げし、大統領が委員長を務めることを検討したが、総理室に設置することで決着したという。朴氏は首相の権限強化するなど、総理室の地位向上を掲げているため、福祉の司令塔の機能を行えると判断したようだ。

　社会保障委の所属機関が事実上決まり、新政権の主要分野別の司令塔が整った。経済は復活する経済副首相、科学技術は新設される未来創造科学部、外交・安全保障は青瓦台（大統領府）に設置される国家安保室、福祉は社会保障委員会が統括する業務再編が行われる見通しだ。