韓国・西江大バスケ部支える日本人女子マネージャー

【ソウル聯合ニュース】韓国の大学のバスケットボール部でマネージャーを務める日本人の女子学生がいる。

　西江大学の新聞放送学科に通う田崎亜美果（２２）さんだ。２６、２７日開催の西江大学・上智大学スポーツ文化交流会「ＳＯＦＥＸ２０１２」前日も、練習する選手らの横で記録作業に余念がなかった。

　田崎さんは東京女子大学に在学中、韓国語の習得を思い立ち、２年前に初めて韓国を訪れた。日本でバスケ部のマネージャー経験がある田崎さんは、西江大学でも約４０人のバスケ部で唯一の女子部員として、選手のトレーニング状況をチェックしたり負傷者に応急処置を施したりと仕事をこなす。

　西江大学と上智大学は姉妹校で、２０１０年から交流会を行っている。今年は上智大学から学生や教授ら１５０人近くがソウルにある西江大学を訪れた。サッカーとバスケのスポーツ対抗戦のほかに、英語ディベートやマジック、日本の筝曲、チアリーディング、ダンスの公演など多様な文化イベントが催される。

　バスケの過去の戦歴は１勝１敗。田崎さんにどちらに勝ってほしいかを聞くと、同じ質問を一日に何度もされると言いながら、「今は西江大学の学生でバスケ部のマネージャーなので、当然、韓国チームを応援すべきじゃないですか」と笑って答えた。自分が好きなチームを応援すればいいことで、日本人か韓国人かは関係ないという。

　日本と韓国でマネージャー生活の違いを尋ねたところ、「日本ではやかんなど重いものも何でも持ちますが、韓国では女の子が重い物を持ってはだめだと、持たせてくれません」。また、日本ではマネージャーも一緒にプレーすることがあったが、韓国ではそうした機会がないことを残念に感じているという。

　西江大学のバスケ部は交流会終了後すぐに、全国生活体育大祝典にソウル市の代表として参加する。そのため田崎さんも大忙しの日々が続く。バスケ部のイ・ソンヘンさんは「亜美果の一生懸命な姿を見ると、日本という国が身近に感じられる」と話した。