韓国の一人暮らし世帯　過去最多の２５％超

【ソウル聯合ニュース】韓国の一人暮らし世帯数は今年４５３万９０００に上り、全体に占める割合が２５．３％に達したことが１８日、統計庁などの集計で分かった。これまで最多だった２人世帯を初めて上回った。晩婚や高齢化などによる一人暮らしの急増で家庭の姿が変わり、関連産業は成長が見込まれている。

　１９８０年の一人暮らし世帯は３８万３０００世帯と、全体の４．８％にすぎなかったが、約３０年間で１０倍以上増えた。３人世帯と４人世帯は減少傾向にあるが、一人暮らしは増え続け、２０３５年には３５％に上ると予測される。

　一人暮らしの増加は産業にも影響を与えている。消費パターンが変化しており、家族構成の変化に適応できるかどうかによって業績の明暗が分かれるとみられる。既に一部企業の株価は大幅に上昇するなど変化が現れている。

　人口増にブレーキがかかり、内需成長が鈍化しているが、一人暮らしを対象にする小規模消費財市場は高成長が見込まれる。化粧品やコンビニ、外食、インターネット通販業などが有望とされる。

　若い独身者の増加でブランド品やレジャー関連製品の需要も伸びる可能性が高い。高齢者だけではなく、一人暮らしの若者の間でも健康への関心が高まり、ヘルスケア（健康管理）も成長が期待される。

　ただ、高齢化による購買力の低下は悪材料となる。２０１０年の７５歳以上の一人暮らし世帯は４８万４０００世帯だったが、２０３５年は２１０万５０００世帯と、４倍以上増加するとみられる。