韓国人の約半数　毎年携帯電話買い替え

【ソウル聯合ニュース】韓国で携帯電話の年間販売台数が人口の約半数に当たる２５００万台を超えていることが分かった。中古端末のリサイクル率は１０％にも満たず、資源の無駄遣いを指摘する声が出ている。

　放送通信委員会とＳＫテレコムやＫＴ、ＬＧユープラスの通信大手３社が与党セヌリ党の曺海珍（チョ・ヘジン）国会議員に提出した資料によると、３社の２０１０年の携帯電話販売台数は２５８５万７０００台、２０１１年は２６７３万３０００台だった。今年上半期（１～６月）は１２４４万６０００台となっている。下半期に入り、通信会社の販売競争が一段と激しくなっており、今年の販売台数は大幅に増加する見通しだ。韓国の携帯電話市場は飽和状態のため、販売されている端末はほとんどが買い替え需要とみられる。

　曺議員によると、携帯電話の２０１０年のリサイクル率は１１．６％、２０１１年は５．８％にとどまっている。曺議員は「韓国は外国に比べ携帯電話の使用期間と買い替え周期が短く、捨てられる携帯電話が多い。資源の無駄遣いや環境破壊につながるほか、通信費も負担になっている」と指摘した。

　調査会社が昨年に発表した調査結果によると、韓国の携帯電話の買い替え周期は２６．９カ月と、日本の４６．３カ月、イタリアの５１．５カ月、フィンランドの７４．５カ月、ブラジルの８０．８カ月よりはるかに短い。

　携帯電話をリサイクルできるプリペイド携帯電話などの制度はあるが、業界が積極的に取り組んでおらず、活性化にはつながっていない。また、通信会社が携帯電話販売目標の達成や顧客のつなぎとめのため、補助金を投じ携帯電話価格を引き下げていることも背景にある。