観光収支　８月も赤字＝今年黒字転換は困難？

【ソウル聯合ニュース】韓国を訪れる外国人観光客が増え続けているにもかかわらず、観光収支は赤字が膨らんでいる。

　韓国観光公社は５日、８月の観光収支は２億３５００万ドル（約１８４億円）の赤字で、今年の赤字額は７億３６００万ドルに達した。

　韓国の観光収支は２０００年以降、毎年赤字となっている。

　政府は当初、今年の来韓外国人観光客の目標数を１１００万人と掲げ、観光収支も１２年ぶりに黒字転換すると見込んでいた。しかし、８月までの赤字幅を踏まえると今年の黒字転換は難しいとの見方も出始めている。

　赤字の要因として、韓国人の海外旅行が増えたことが挙げられる。１～８月に海外に出かけた韓国人観光客は前年同期比６．７％増の９２３万人で、観光支出は１０３億４２００万ドルと、前年同期比で０．３％増えた。

　一方、業界では、中国の国慶節（建国記念日）連休を追い風に、９月と１０月の観光収支改善を期待する声もある。