ソウルで演歌発表会　韓国人愛好家が熱唱

【ソウル聯合ニュース】ソウルの日本大使館公報文化院で２０日、韓国の演歌愛好家らによる「日本歌謡（エンカ）発表会」が開催された。

　韓国人の出演者約３０人が、美空ひばりの「川の流れのように」や大川栄策の「さざんかの宿」などを日本語で熱唱。観客らは日本語や韓国語で声援を送った。

　都はるみの「大阪しぐれ」を披露したソウル市のペク・ソンブンさんは演歌について「懐かしい。全ての曲が好き」と語った。植民地時代などを思い起こさせるのではとの質問には「国対国、個人対個人は違う」ときっぱりと話した。

　一方、日本人で唯一出場した奈良県の主婦、井上登代さんはトロット（韓国の演歌）を熱唱した。韓国旅行中に初めてふれて以来、情感豊かなトロットが好きになったという井上さんは、歌詞を書き写した大学ノートが１年で７冊になったというほどのファンだ。

　主催した演歌愛好家団体の「韓日歌謡交流振興会」の朴禎遠（パク・ジョンウォン）会長は、「歌を通じて未来志向の韓日関係を築くために力を尽くしたい」とあいさつ。来年５月には日本で韓日親善歌謡コンクール大会を開催すると明らかにした。