「性犯罪、薬物治療などあらゆる対策検討」＝李大統領

【ソウル聯合ニュース】李明博（イ・ミョンバク）大統領は３日のラジオ演説で、「性暴力犯罪は再犯の可能性が高く、個人情報公開を積極的に行う」と述べた上で、居場所を電波で把握する「電子足輪」の実効性を高める一方、性衝動を抑える薬物治療を含め可能なあらゆる対策を積極的に検討する必要があると強調した。

　特に短期的には治安対策により多くの人員を配備し、政府は可能な警察力と公権力を総動員して治安確保に乗り出すとした。

　また、インターネット上で簡単に見ることができるポルノや有害情報が性犯罪の原因の一つだと指摘。国民の自由権を侵害しない範囲で、こうした行為を厳格に処罰できるよう関連法と制度を強化していくべきだと強調した。政府と政界でも速やかに法と制度を変えていくべきだと求めた。

　一方、警察の力だけでは完璧に解決できる問題ではないとし、学校と家庭、国民が共に参加すべきだと力説した。　

　大統領は先月３１日に、全羅南道・羅州で７歳の女児に対する拉致・性暴行事件が発生したことを受け警察庁を緊急訪問し、「政府を代表して謝罪する」とし、治安強化を国政運営の最優先にすると明らかにしていた。