頭を抱えるＱＰＲの主将・朴智星

下位チームの主将を引き受けた朴智星（パク・チソン、３１、クイーンズ・パーク・レンジャーズ）が大きな悩みを抱えた。イングランドプレミアリーグ（ＥＰＬ）クイーンズ・パーク・レンジャーズ（ＱＰＲ）の新キャプテン朴智星が過酷なデビュー戦を経験した。

朴智星は１９日（日本時間）、英ロンドンのロフタス・ロード・スタジアムで行われたスウォンジーシティとの開幕戦を控え、ＱＰＲの主将に任命された。ＱＰＲはキックオフの１時間前、「今季の主将は朴智星」と知らせた。

朴智星は昨シーズン中位圏チーム（１１位）のスウォンジーシティを相手に中央ＭＦでフル出場したが、０－５の大敗を喫した。攻撃と守備を行き来しながら積極的に動いたが、ＤＦの崩壊で大量失点し、これといった活躍を見せることができなかった。

トニー・フェルナンデスＱＰＲ球団オーナーはツイッターに「守備がよくなかった」としながらも「朴智星は立派だった」と評価した。しかし英スポーツ専門チャンネル「スカイスポーツ」は朴智星に対し、「特色がなかった（ｗａｓ　ｌａｒｇｅｌｙ　ａｎｏｎｙｍｏｕｓ）」と評点５点をつけた。

朴智星がアジア選手で初めてＥＰＬチームの主将を務めたのは異例で誇りだ。しかしＱＰＲは朴智星が所属していたマンチェスター・ユナイテッドやＰＳＶアイントホーフェン（オランダ）とは次元が違う。昨シーズン１７位でかろうじて２部リーグ降格を免れたＱＰＲは、今季、中位圏への飛躍を狙っている。

ＱＰＲは２５日、ノリッジシティと第２節を行った後、マンチェスター・シティ、チェルシー、トットナムなど強豪と対戦する。シーズン序盤から連敗のドロ沼に陥る可能性もある。朴智星は「負けに慣れた」チームを一つにまとめなければならない。

チャン・ジヒョンＳＢＳ　ＥＳＰＮ解説委員は「多くの選手を迎え入れたＱＰＲのＤＦが組織力で問題点を表している。サイドＭＦから中央ＭＦに代わった朴智星はＤＦと連係プレーをする必要がある」とし「朴智星が韓国代表主将当時の‘静かなカリスマ’を発揮し、マンＵ時代の勝利の経験を伝え、チームに目標意識を吹き込めば、ＱＰＲも徐々によくなるだろう」と述べた。

一方、イングランドチャンピオンシップ（２部リーグ）のボルトンの李青竜（イ・チョンヨン、２４）はバーンリーとの開幕戦に右サイドでフル出場した。昨シーズンは右足骨折で２試合の交代出場に終わった李青竜は、感覚的なパスとスピードある突破を見せ、けがの後遺症がないことを知らせた。しかしボルトンは０－２で敗れた。