先進高強度鋼を自動車外板に　ポスコが量産へ

【ソウル聯合ニュース】韓国の鉄鋼大手ポスコが世界に先駆け、引っ張り強度４９０メガパスカル（ＭＰａ）級の先端高強度鋼板（ＡＨＳＳ）を自動車用外板として本格供給することが９日、分かった。

　同製品は現代自動車と起亜自動車の新型スポーツ多目的車（ＳＵＶ）のドア用外板として採用された。ほかの完成車メーカーにもＡＨＳＳを外板として供給するため、量産体制を構築した。

　ＡＨＳＳは、引っ張り強度が２７０～３４０ＭＰａの既存の自動車用外板に比べるとはるかに薄い。このため車両の軽量化や、耐久性と燃費の向上に有利だ。ポスコは成形性を高める技術の開発に取り組んできた結果、自動車用外板の量産・供給にこぎつけた。

　今後はＡＨＳＳの適用を車体全般に広げる一方で、海外完成車メーカーへの販路拡大にも努める。