韓国金融業界「ペーパーレス」時代へ　電子署名拡大

【ソウル聯合ニュース】遠くない未来に韓国金融業界から「紙の書類」が消えるかもしれない。銀行や保険など大手金融会社で電子署名システムを採択するケースが急速に広がっており、年末には全体の半分以上が同システムを導入するとみられる。

　金融業界によると、サムスン火災、農協銀行、大韓生命など主要銀行と保険会社は今年から電子署名システムを導入し、顧客からも上々の反応を得ている。

　保険会社１社が年間使用するＡ４用紙は平均１億５３００万枚に達する。契約には商品説明書など３０枚余りの書類が必要で、数回の修正を経るため、契約１件につき１００枚以上の書類が使われる。

　４月に電子署名を採用したサムスン火災は「タブレット端末で複雑な契約を簡単に処理できる。営業マンやも顧客も満足している。年末には電子署名の割合がさらに高まるだろう」と話した。

　生命保険大手のサムスン生命は今月半ばから電子署名システムを導入する。損害保険大手の東部火災と現代海上も年内の導入を目標に準備作業を行っている。

　電子署名導入は、金融業界の「ペーパーレス」動きと相まって、今後さらに拡大するとみられる。